中国ビジネスでも急がれるデジタル化の支援

中国は「国家情報化発展戦略」として、2006年から2020年にかけて「デジタル化推進のための政策」を推し進めてきました。この計画をきっかけとして IT インフラの整備が進み、インターネットの普及と利用者が増加していきました。こうして、デジタル大国と呼ばれるまでになった中国では、スマホなどの新しいデバイスの登場も加わったことで、ライフスタイルも大きく変化しました。

2014年から中国での活動を始めたフェンリルは、現地の環境や習慣を考慮した IT コンサルティングサービスを提供しています。すでに中国でビジネスを展開している企業だけでなく、これから中国進出を目指す企業に対してどのようなサポートができるのか?本事業の責任者がお伝えします。

フェンリルの中国進出に向けた取り組み

ユーザーに寄り添うアプリ開発をグローバル市場へ展開

フェンリルは2005年に日本で創業以来、アプリを含むソフトウェアの開発を第一線で行なってきました。お客様からのご依頼に合わせて、機能の充実や操作性の改善、デザインの提案など、さまざまアプローチでサービスをご提供しています。

中国は日本市場に比べて、 IT におけるトレンドの変化が目まぐるしい環境にあります。特に、スマホの普及(図1)により、コミュニケーションにおける大規模な行動変容が起きたと言っても過言ではありません。

図1|中国におけるインターネット利用者数の推移
中国のデジタル強国戦略(野村総合研究所, 2021)より引用

ビジネスシーンでは、大多数が WeChat(以下、「微信」と記載)のような大型プラットフォームを活用したコミュニケーションを主流としています。ユーザーは、この既存サービスの操作に慣れているため、サービスの内容を抜本的に変えてしまうと混乱を招いてしまいます。
その中で、ユーザーの声を基に操作性やデザインの改善を施し続けることにより、長く愛されるサービスへと進化を遂げます。つまり、スピード感をもってサービスの質を上げるための改善に取り組むこと。そのためには、フェンリルの強みである「デザイン」と「技術」を最大限に発揮できる環境整備(現地法人の設立)が必要であると考えました。

2014年に中国の成都にはじめての開発拠点『成都市飛狼科技有限公司』を立ち上げ、翌年には大連にも『大連飛狼科技有限公司』を開設。2021年には上海にも拠点を拡大し、3拠点と日本で業務を連携しながら、スマートフォンやウェブのアプリ開発に携わっています。

迅速なソフトウェア開発で中国経済を支える「成都」

成都は、内陸部有数の商業都市としても知られ、中国経済市場の重要な役割を担う中核都市のひとつです。 IT 産業としては、成長著しいソフトウェア開発の有力都市として発展しています。現在は、主に中国でプラットフォームとなっている大型アプリの開発業務を担当しています。

安順廊橋(あんじゅんろうきょう)と周辺のオフィスビル|ライトアップされた橋の美しさに息を呑まれる

ソフトウェア産業の都市「大連」でスピーディなアプリ開発を実働

大連は、古くから日本との交流が盛んで、ビジネスで日本語を使う人材が集まっています。中国政府がソフトウェア/情報サービス産業の発展に力を注ぐために、ソフトウェアパーク(中国大連市の郊外に創設された IT 企業を集めた地域)に多くの IT 企業を集積させ、産業クラスターを創出。2014年にフェンリルと現地の有力 IT 企業が共同で法人設立を行い、多くのアプリ開発業務を行なっています。

大連中山広場|大連の中心的な広場。中国の全国重点文物保護単位(重要文化財)に指定されている

経済首都「上海」で経営戦略と IT の融合をアシスト

中国の経済首都である上海は、「14億人市場の入口」として外資系企業が中国市場へ踏み出すランディングポイントとなっています。フェンリルの中国事業の新拠点として2021年に設立し、中国国内の顧客向けにサービスの提供を開始しました。

アプリ開発の UX 改善や UI デザインの提案、企業の事業戦略における DX 推進のコンサルティング、ビジネスツールである「微信ミニプログラム(微信内で別のプラットフォームやアプリと連携する仕組みのこと)」の開発、そして中国サイバーセキュリティ法対応支援など、多種多様のご提案を行なっています。また、中国国内の最先端のクラウドサービスや SaaS 型サービスを活用し、中国に進出する企業の経営課題を解決する支援業務も提供しています。

外灘(バンド)エリア|高層ビルが経済都市としての圧倒的な存在感を示している

中国市場も「デジタル化の支援」が急がれる

コロナの影響によって上海ではロックダウンが続き、厳しい状況にありました。しかし、中国へ進出してきた日本企業の駐在員の方と会話を重ねることで、ビジネスを進めていくための課題が山積みだということもわかりました。

そこで、オンライン上でのコミュニケーションを円滑に進めるために、既存のウェブサイトに代わって、微信の公式アカウントとミニプログラムを組み合わせた「新しい情報発信の仕組み」を構築。 また、DX 推進の一環として微信の企業版アプリケーションである「企業微信」を業務で活用するためのコンサルティング業務なども担当し、IT 基盤の構築を支援しています。

中国市場においてフェンリルがお客様に支援できること

フェンリルでは、日本と中国に設立した3拠点(成都、大連、上海)のスタッフで、最適なプロジェクトチームを構成し、お客様の経営課題やニーズを丁寧に汲み取って支援させていただきます。

日本と中国の成都/大連をつないだ会議の様子

国内市場のアプリ開発はもちろん、中国市場にマッチしたサービスや、中国進出時の DX 戦略の実現など、さまざまな側面からサポートしています。ご興味のある方はお気軽に お問い合わせ ください。

本記事の執筆者|吉澤 克巳
飛狼数碼(上海)有限公司 董事長総経理/事業開発センター 中国事業部 部長
東京工業大学 大学院 修了。北京中央民族大学へ留学後、日系大手メーカーや証券会社において、中国市場での EC ビジネスの運営や現地法人の立ち上げに従事。2019年よりフェンリル株式会社へ移り、中国事業の責任者に就く。2021年4月より現職。

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