株式会社クボタ

Kubota-PAD4.0

株式会社クボタ(以下クボタ)がグローバルで展開する
農業機械、建設機械、エンジンのサービス部品カタログシステムです。

クボタの農業機械、建設機械、エンジン等、取扱い製品のサービス部品を素早く特定できることでアフターサービス業務がスムーズに

サービス部品を管理する基幹システムと連携でき、グローバルに社内外の様々なユーザーに利用されています。グローバルで利用されているシステムであることから、使い勝手の良い操作性/高速レスポンス/マルチデバイス対応の3つが重要な要件となっています。フェンリルは既存システムのリプレイスに伴い、デザイン、開発を担当しました。

POINTユーザーの操作方法を分析して、フレキシブルに改善したいというニーズに対応

グローバルで数十万点にものぼるサービス部品の中から目的の部品をすばやく特定し、関連する部品をネイティブアプリケーションのような軽快な操作感で閲覧したいという要望があったため、WEBアプリケーションの実現方式に SPA(Single Page Application)を採用しました。
また、定期的にユーザーの操作方法を分析してフレキシブルに改善していきたいというニーズがあるため、長期的なメンテナンスが容易なフレームワーク(Angular)を採用し、プロトタイプ開発を通した仮説の検証を繰り返した結果、画面遷移の回数削減(約 30 %削減※)を実現しました。
さらに、グローバルに広がるクボタの各拠点で使われることから、多言語への対応、高速なレスポンス、市場環境の変化への柔軟な対応、メンテナンスしやすく安定して稼働することが重要な要求仕様となります。そのため、「Kubota-PAD4.0」では、システム拡張性を考慮した設計・開発手法を導入し、システム基盤としてクラウド環境である Microsoft Azure を採用しています。 Azure のストレージサービスとバレットキーパターンを採用した効率的な画像配信、コンテンツの先読みやキャッシュ、徹底的な SQL のチューニング、部品を高速にキーワード検索するための全文検索エンジンの導入など、様々な改善策を実施した結果、表示速度改善(約 40 %向上※)を実現しました。
※既存システムとの比較

POINT既存システムの操作感を残しつつ、利用しやすいデザインに

既存システムの操作性を踏襲しつつ、利用頻度の高い検索機能を分かりやすい位置に配置するなどの他、感覚的に操作できるボタンなど一つ一つにも徹底的にこだわり、システムの利用経験が少ない方でも利用しやすいデザインにしました。

エンジニアの声

お客様と一丸となって開発に取り組むことで生まれた一体感

プロジェクト開始当初は、用語やルール、データ構造が複雑で、新システムのテーブル構造の検討に多くの時間を要しました。また、Azure での各種サービス利用やシステム構築についても、お客様と議論を繰り返したことで、ベストな構成で構築できたと考えています。 お客様と一緒に考えながら開発を進められたことで一体感が生まれ、様々な改善案を次々と提案することができました。お客様に、「難しい要件を伝えた時に、断るのではなく、嬉しそうな顔をして解決に取り組んでもらえた」「簡単な要件だと退屈なんじゃないか?難しいことに対して燃える人達なのでは?と思った」とのお言葉をいただき、デザインと技術でお客様のご要望に応えるフェンリルとして、前向きに取り組む姿勢が伝わったこと、この期待に応えるべくチーム一丸となって取り組むことができたことを嬉しく思います。

デザイナーの声

早い段階のモックアップ作成で、納得いくデザインに

すでに確立された既存システムの操作フローを大きく変えずに、独自仕様を考慮した上での操作性向上を目指す UI 設計は難易度が高くありました。エンジニアチームとの協力により早い段階からフロント実装のためのモックアップを作成するなどして、お客様と細かい動きの部分まで協議することができ、納得のいく UI 設計及びデザインができたと思います。

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