アジャイルメディア・ネットワーク株式会社
アプリなしでもプッシュ通知可能
今後の事業拡張にも対応できる柔軟性
2018.3.13
東京都港区に本社があるアジャイルメディア・ネットワーク様の主力サービスは、TwitterやInstagram、Facebookなどのソーシャルメディアを活用した「アンバサダープログラム」。クライアント企業の商品やサービスに関心が高く、積極的に発言や推奨を行ってくれる熱量の高いユーザーを「アンバサダー」と定義し、アンバサダーを見つけて活性化していくさまざまなサービスを提供しています。
2017年10月から「BoltzEngine」を導入、「アンバサダープログラム」の中核となるシステム「アンバサダープラットフォーム」の管理画面と連携し、企業がユーザーへ告知したいタイミングで手軽にプッシュ通知を送付できるようになりました。導入のきっかけについて、アンバサダー事業本部 プラットフォーム部 部長 チーフテクニカルディレクター 五十嵐靖也様にお話を伺いました。
御社が展開する「アンバサダープログラム」とはどんなサービスなのか、教えていただけますでしょうか。
五十嵐「アンバサダー」は日本語では「大使」と訳されますが、私たちが考える「アンバサダー」は「ブランドについて積極的に関わり、発言・推奨する熱量の高いユーザー」をのことを指します。今は個人でもTwitterやInstagram、Facebookなどのソーシャルメディアで手軽に経験や感想を発信できますが、一企業が自前のシステムで自社に関する発言を集約して分析し、マーケティングに生かすのは非常に困難です。そこで弊社は「アンバサダープラットフォーム」というシステムを用意して、企業の皆さんに活用いただけるようにしました。
このシステムでは商品やサービスに関心のあるユーザーをインターネット上で集めるところからサポートし、登録したユーザーに企業から直接メールや通知を届けることが可能です。登録というステップまで来られるユーザーは、平均以上にその企業に興味を持ってくださる方々です。そういった「濃いファン」にさらに自社を好きになってもらい、周囲に広めてもらうためにはどうすればいいか、ノウハウを持った私たちがお手伝いしています。
「アンバサダープログラム」の中で、BoltzEngineはどのように使われているのでしょうか。
五十嵐このプログラムを利用いただく企業のご担当者は、「アンバサダープラットフォーム」を使って登録者を管理したり、通知を発信したりします。メール送信でのお知らせが主ですが、もっと手軽な短い告知だけをしたい場合はBoltzEngineを使ってプッシュ通知を送ることができます。
たとえばあるイベントページを告知したいときは、ご担当者が「アンバサダープラットフォーム」から送信したいユーザーを選び、プッシュ通知管理画面からタイトルやURLを入力して任意の時刻に送信することができます。仕組みとしては一度弊社のサーバーに入力内容をプールし、設定時刻になったらそのデータをBoltzEngineに送って送信する形です。
ご担当者の中にはPC操作が苦手な方もいるので、もし通常の管理画面とBoltzEngineの管理画面がまったくの別物になるとおそらく操作中に混乱してしまいます。どんな方でも通常と変わらない操作でスムーズにプッシュ通知機能を利用できるよう、導入時からBoltzEngineと「アンバサダープラットフォーム」と連携させて、UI上は同じシステムに見えるようにしました。
メールでの通知は実現されていましたが、さらにプッシュ通知機能も導入しようと思われたのはなぜでしょうか。
五十嵐現在はメールを中心に情報発信していますが、もっと確実な方法を使って情報を届けたいという課題が以前からありました。メールだけの発信だと開封率や精読率を向上させるのはとても難しくなっているからです。内容をしっかり記述して伝える場合はメールが役立ちますが、イベントサイトのURLなどすぐ反応してほしい告知は別のツールが向いているかもしれない。そこで検討したのがブラウザプッシュでした。
2017年4月にちょうどBoltzEngineの「ウェブブラウザに直接プッシュ通知を飛ばせるようになった」というプレスリリースを見て、話を聞いてみようと思ったんです。
他社のツールもいくつか検討しましたが、その際に重視したのは「アンバサダープラットフォーム」との連携です。この仕組みとセットで使えるツールかどうかは最初に確認しました。弊社の規模だとマンパワーや予算が限られるので、準備するものが多いとそれだけで導入のハードルが高まります。しかしBoltzEngineの場合はシンプルな構造で、既存システムとの連携やカスタマイズも自社エンジニアで対応可能です。この手軽さは非常に助かりました。
そのほか、BoltzEngine導入の決め手になった点はありますか。
五十嵐私たちはスマートフォンアプリを開発するわけではなく、「アンバサダープラットフォーム」を軸にしたシステムでサービスを提供しています。だからアプリがなくてもプッシュ通知機能が利用可能という基本仕様はありがたかったです。将来はアプリを開発するかもしれませんが、いま注力したいところはそこではない。すでに世の中に良いツールがあるなら、組み込むことで自社システムの価値を高めていこうと考えました。
また、構造がシンプルで連携しやすいということは、今後事業を拡張してユーザーやクライアントを増やしたり、サーバー環境が変わったりしても対応しやすいといえます。現在は1社あたり最大で10万人規模の「アンバサダー」を抱えていますが、企業数もユーザー数もこれからどんどん増加する予定です。私たちもまだ企業として成長過程にあるので、ツールの用途や規模を固定化して使うのはとてもリスクが高い。その点、BoltzEngineなら今後の拡張に追随してくれる可能性が高いと感じています。事業の成長に合わせてアレンジできる柔軟性も魅力でした。
それに初期費用が要らず、リーズナブルなコストで導入できるのも特長ではないでしょうか。2か月の試用後に正式導入を決めたのですが、試用前から私たちの事業内容を説明して営業の方からベストな料金プランを提示いただきました。ベンチャー企業にとってはコストメリットも大きな導入理由です。
実際にBoltzEngineを導入してみて、効果はいかがでしたか。
五十嵐メールに比べると反応の速さに驚くことがあります。プッシュ通知でスマホに届くとすぐに画面表示されるため大きな反響があり、サービスを告知した直後からサイト流入数がどんどん伸びる現象を何度も体験しました。
新しいクライアントを開拓する際は、ご提案の中でプッシュ通知機能もメリットの一つとして訴求しています。実際にお使いいただいているクライアントからは「長い文面を考えずにすむのは楽」とお聞きしたことがあります。
プッシュ通知だとユーザーに届けられるのは100文字程度、それにタイトルとURLくらいです。たしかにキャッチーなタイトルを考える必要はありますが、手軽に伝えたい情報をコンパクトに届けられるのはメールにはない利便性だと思います。
今後、BoltzEngineに期待していることや「こうなったらいいな」と思われることはありますか。
五十嵐要望があるとすれば、これはBoltzEngineの開発意図からは外れてしまうかもしれませんが、一斉通知のほかにパーソナルな通知が自動設定で飛ばせたら面白そうです。
今のシステムは不満なく使えています。カスタマイズに関することは、試用期間中にエンジニアからよく問い合わせをしていたようで、専門的な内容でもすぐに回答があってスムーズに進められました。今後もさまざまな拡張やアレンジが予想されますが安心して使っていけると思います。
BoltzEngineも御社と一緒に発展していけたらと思います。今日はどうもありがとうございました!
企業情報
アジャイルメディア・ネットワーク株式会社
事業内容
「読者・企業・ブロガー全員に意味のあるサービスをめざす」という理念を掲げ創業、現在はソーシャルメディアを活用して企業マーケティングを行う「アンバサダープログラム」を主力に展開。濃いファン作りとソーシャルからの情報発信を促す事業を進め、ユーザーや生活者の声に耳を傾けた会話重視のマーケティングを行う。60社以上の企業クライアントを持ち、それぞれのユーザーにメールやプッシュ通知で告知するシステムを提供している。
設立
2007年