2016.6.13

普通のエンジニアが新規事業を立ち上げ
この先生きのこるには

どうも、新規事業部の高田と申します。

私自身がこの文章を読んでくださっている方々に講釈を垂れるような立場ではないのですが、それは一旦横に置いて、私は「普通のエンジニアが新規事業を立ち上げこの先生きのこるには」という平凡なテーマを皆様にお伝えしてみたいと思います。

いやぁ、周りがしっかりしたコラムを書いている中、こんなので良いのかしら。

新規事業とは

文字通り、新規の事業です。今までその会社でやってなかったような事業で、どうにかビジネスができないものかと考え、行けそうなアイディアを限られたリソースの中で実現していくお仕事です。その中でエンジニアは、そのアイディアを自身の技術と事業の予算で可能な範囲で実現していく役割を担います。つまり、コードで新しい世界を書いていくようなものですね。

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貴方のアイディアは何処から?

私たちのアイディアは、思い付きから。あ、行き当たりばったりというわけではありませんよ。新規事業のアイディアを考える事は非常に難しいです。考えれば考えるほどに、「これ、本当に上手くいくの?」、「将来的に、ビジネスとして成立するの?」と思考の迷路に嵌っていきます。それでも、他人に笑われるようなレベルであっても恐れずに、思いつく限りのネタを考えては共有していくことが重要です。

すると、ある日突然、コップから水が溢れるように良いアイディアが浮かぶことがあります。誰のコップが溢れるのかは分かりませんが、それは突然やってきます。本当に良いアイディアが思いついたとき、人は自身でも理解できない自信と興奮を覚えるものです。そんなアイディアを他人と共有し、他人が「それが上手くいくとは思えない」と言ってきても、「専門外で分からないけど、何か行けそうな気がするのだ!」と思えるアイディアは、何だかんだ上手くいくものです。

新規事業に必要なのは、そんなアイディアを話し合える相手がいること。思いつきの話でも真面目に考えてくれる人がいれば、きっと夢物語は現実に近づいていきます。

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一方的に「n日までに○○を問答無用で作ってくれ」というような仕事の進め方は、恐らく新規事業を始める上では適切とは言えません。各メンバに色々考える機会があり、立場に拘らず、意見を思うがままに色々言い合える関係があることが重要だと考えます。

透明性の高いチーム運用

一つの課題に取り組む仲間には、仕事上における本音と建前の垣根を取り払い、可能な限りの情報を共有することが重要であると考えます。

日本企業の組織体系では、ピラミッド型の情報統制が敷かれる場合が少なくありませんが、自身が制御可能な範囲では可能な限り包み隠さず情報を共有し合う方が良い効率が得られます。権限遊びをするよりも、情報の共有にウエイトを置く方が、より実戦的であると言えます。

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また、秘密が少ないということは関係者同士の信頼性の向上にも繋がります。互いに知っているのだという共有感は、無意識の内にチームの協力性を高める事に寄与します。それに、みんなが同じ課題を認識し、その課題に向かってどのように協力し合うべきなのかが明確な方が、コミュニケーションロスが少なくなりますし、各メンバがチームへ抱く漠然とした疑念や不安、不満を生まずに済みます。下手な情報隠蔽は情報格差を生み、それぞれが考えるきっかけを奪い、果てには言語化困難な不信感を抱かせて、内側から事業の崩壊を招きかねません。

知っていることは力です。可能な限り、「○○さんしか知らない」という事象を減らしましょう。

エンジニアが戦う場所

エンジニアがスーパーマンだと凄いですよね。何でも任せればやってくれちゃう。

でも、現実はそうとは限りません。大抵の場合は得意な分野を持っているエンジニアが、お互いの特性を理解し合い、技術的・体力的・精神的・時間的なギャップを埋め合うことが必要になります。これは、各エンジニアの得意な分野に自分の仕事を引めれば勝てるということでもあります。

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マネジメントを考える場合は、各員の特性を理解することがとても重要です。エンジニアは労働力ではありますが、数合わせで計画がどうにかなるような存在ではありません。可能な限り人月と言う単位を窓から投げ捨て、それぞれが活躍できるフィールドで、全力プレイできるように方向性を誘導する(あるいは、される)事が重要です。

押し付けるマネジメントではなく、引き出していくマネジメントが重要になっていきます。

全力で走るメンバを信じる

これはエンジニアだけではなく、仕事に関わるすべての人達に重要なこと。信頼感。隣を走るメンバの一挙一動の制御(コントロール)を一か所にまとめ、誰かの手足のように働かせるのではなく、各々がどうあるべきかを考える余地を持ち、それぞれの得意なフィールドで自由に走らせる覚悟がお互いにあるととても良いです。

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各メンバは走り続けるために考え続けることを強いられますが、考えながら走り続けられるメンバーこそが、新規事業の立ち上げに必要なのです。そのようなプレイができる人はそんなにいません。もし巡り合えることができれば、どのような手を使ってでも、一緒に走り続けられる方法を考えてください。

大いなる意思で信じられるメンバー構成が自由に組み替えられてしまう組織になってきたら、目の前の仕事以外のことを色々と考え始めなければいけません。大いなる意思を持つ人もまた、彼らと一緒に走るメンバーの一員でないといけないのです。

心の燃料

人はモチベーションを無くすと、パフォーマンスを出すことができません。

プロのエンジニアであれば、パフォーマンスが 6 ~ 8 割程度しか出せなくても、及第点の成果物をコミットすることができる人が少なくありませんが、それでも無理をし続ければ何かしら不調が出てきます。

酷使しすぎてはいけません。適度な休息期間を周期的に設け、自分たちが携わっている仕事が、何かしらのイノベーションを起こすのだと、その成果のインパクトを伝えてあげることが重要です。

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心の燃料が尽きた人はあたかも、ガス欠を起こした車のような状態になります。そのままで再びエンジンを掛けることは困難です。彼らはそうなると、しばしばその場を去っていきます。長期的に見た時、それはとても大きな損害です。各メンバーの状態をお互いに把握し合うようにすることで、長期的なチームの健全性を保てるようになります。

また、エンジニアは余裕があると色々と新しいことを考え、時には今までとは異なる新しい方法を模索し始めます。この挑戦が、再び新しいアイディアに繋がります。それが成功すれば、再びモチベーションを取り戻します。これはとても良いサイクルです。

仕事の意味

新規事業は新しい事で利益を上げることが最終目標です。これは間違いないでしょう。

しかし、それだけでは仕事は続きません。

日々変動する数値に一喜一憂し、良い数字の維持だけをチームに強いるようになると、チームのメンバは各々の仕事の意味を失ってしまいます。個人にとって、仕事がどのような意味を持つのかを考える事はとても重要です。1 日(24 時間)の内、3〜6 割の時間を占める仕事は、個人の人生や生活の上で大きなポジションを占めているといっても過言ではありません。個人から仕事の意味を取り上げ続けると、きっとその人はチームから居なくなってしまうかも知れません。何故その仕事をするのかという意味は、どの立場の人も常に考え続けるべき課題であると言えます。

普通のエンジニアが活躍するには

上記のポイントを知った上で、お互いに健全な仕事ができるように協力し合うこと。自身の技術力を高めて、色んなフィールドで戦えるように刃を磨いておくこと。そして、何でも大体できるエンジニアを目指していくことが重要です。

考えることをやめず、体と精神を壊さず、持てる武器を増やし続ける事が、普通のエンジニアがこの先生きのこるために必要なことです。時代に合わせて武器を変え、長い間現役で居られることが出来れば、それだけでも素晴らしいことです。

朝起きて、明るい気持ちで「さーて、今日は何をしようかな」と思えるような仕事が、今後も続けられると良いですね。そんなチームからは、きっと楽しい何かが生まれてくると思います。

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さあ、つまらない仕事はやめよう。
今日からは、昨日よりも楽しい仕事を始めよう。
より元気に、より健康的に、より楽しく、より happy に。
ワクワクする仕事からしか、ワクワクした何かなんて生まれてこないのだから。

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